金買取 相場の役立つ情報

経済学の理論の中には「ポートフォリオ・セレクション(資産選択理論)」という理論があることはあったのですが、学んでいた当時はあくまでも理論であり、実践的な意味合いが薄かったように私は感じました。 金融というものをほとんど理解していない状態で、大学卒業後、銀行に就職しました。
大学時代に金融を勉強していない人間が、後に銀行の調査部に配属となり、金融を調査の対象にするとは思いもよらないことでした。 私はそこで、まさに勉強不足を思い知らされたのです。
加えて、私が銀行に就職した後の金融界の変化は、異常なほど激しいものでした。 1970年代後半から90年代にかけて、国債の大量発行、金利の自由化、資金調達の自由化、金融商品の自由化、手数料の自由化など、実に目まぐるしく自由化が進展していったのです。

金融を生業としている人間ならばだれもが、変化の速さに驚いたと思います。 しかし、一般の人たちには目の前で起きている変化が実際どれほどのものなのかは、あまり認識できないことが多いのではないでしょうか。
たとえば、「金利の自由化」という変化ならば、消費者にも分かりやすいでしょう。 新聞などで銀行の広告を見れば、金利水準を強調したような広告が目を引く形で宣伝されているかです。
しかし、「金融商品の自由化」になるとどうでしょうか。 急に新しい金融商品、たとえば金利は通常の定期預金より高いけれど、預金が繰上償還されるかもしれない商品を金融機関から紹介されて、はたしてすんなりとその金融商品を購入することができるでしょうか。
あるいは、自ら積極的に高い利回りを求めて資産運用を行おうと思っても、金融商品の仕組みを理解できなければ、購入にはためらいがあるのではないでしょうか。 さらに現実に目を転じると、1980年代後半から現在に至るまで「ワラント(新株引受権)」や「変額保険」「変額個人年金保険」「投資信託」などで金融機関と消費者の間でさまざまな金融トラブル・金融被害が起こっています。
これらの問題の根底に存在するのが金融商品の”リスク”です。 しかし、この金融商品の”リスク”なるものは、消費者がこれまであまり体験してこなかった要素です。
なぜなら、日本人の大半が銀行預金を中心とした資産運用を行ってきたこと、その銀行預金は郵便貯金を含め、実質的に元本と利息の支払いが保証されたものであったため、消費者がリスクを実感することはほとんどなかったからです。

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